自主防災指導事業
近年、建築物の高層化、大規模化、深層化などにより、火災をはじめとする各種災害の潜在的な危険性が著しく増加し、画一的な防火・防災管理では安全性を確保することが非常に難しくなってきています。このため、災害の未然防止や災害発生時の被害を最小限に止めるには「自らの建物は自らが守る」という自主防火・防災管理体制の確立がますます重要となってきています。
このことから、当協会では、平成4年度から消防局の委託を受けて大阪市の防火対象物に職員を出向かせ、その所有者、管理者、防火・防災管理者等の関係者に対して防火対象物に必要な防火・防災に関する知識及び技術の指導を行う防災指導業務を、また、平成27年度からは防災指導業務に加えて防火対象物の関係者等に対し自主的な検査の促進指導をする自主検査通知業務を行うことにより、自主防火・防災管理体制の確立を図っています。
防災指導業務
防災指導事項
防災指導において指導・助言する事項は、次のとおりです。
A. 建築物に関すること
- 建築物、工作物の維持管理に関する事項
- 日常の防火管理に関する事項
- 自衛消防活動に関する事項
- 避難管理に関する事項
- 防炎に関する事項
- 火気使用設備・器具の維持管理に関する事項
- 電気設備・器具の維持管理に関する事項
- 火の使用制限に関する事項
- 消防用設備等の維持管理に関する事項
- 危険物や指定可燃物の適正な貯蔵・取扱いに関する事項
- 消防用設備等の点検に関する事項
- 許可・届出に関する事項
- その他火災予防上必要な事項
B. 危険物等施設に関すること
- 位置、構造、設備の維持管理に関する事項
- 一般設備の維持管理に関する事項
- 消防用設備等の維持管理に関する事項
- 適切な貯蔵・取扱いに関する事項
- 定期点検に関する事項
- その他火災予防上必要な事項